ー Design Philosphy -

デザイン活動としての視点


私たちの光デザイン・設計に対する考え方は、床面や机上面の照度分布図や三次元による簡易的な

照度検証明るさを重視した画一的な光デザイン・設計提案は行いません。

屋内外の漏れ光の影響や内装色・仕上げ・照明効果・色温度を可視化した中で、

光に関わる技術・知見元に人の生理・心理面への影響や植栽・農作物の育成など

ータルで照明デザイン・設計に取り組んでます

特に、器具効率の確認や日中の採光による昼光率を考慮した適切な照度検証など

可視化と裏付けを持ってデザイン・設計活動を進めております

ー 4つのデザイン視点 ー


[ 快適性 ]

各部位間や導線など照度バランスを考慮した照明設計

一般的な照度設計では各部位全体で照明設計を行います。その事で各部位の境目では、過剰照度になる事から各部位の機能と導線を踏まえた中で無駄な明るさを抑えた形で照明検証設計を整えます。その事で適材適所の明るさと輝度バランスを考慮した照明環境設計を行う事で過剰な器具台数を抑えます。

[ 視覚化 ]

照明効果と視認性を考慮した照度・輝度シミュレーション

室内全体の照度範囲でなく、有効範囲を考慮した計算範囲にする事で 器具台数を抑え、省エネ効果にも繋がります。          又、W数を抑えLED器具が持つ眩しさも抑えます。特に指向性があるLED器具の配光特性を考慮し、3次元の空間全体の配光バランスを 確認し、効果的な器具配置を検証・確認をしています。

[ 信頼性 ]

知識・経験・技能を活かした照明デザインだけでなく、         知見資料などの客観的事実と根拠を持った照明デザイン提案

建築化照明などのテクニカル技法だけでなく、照明に関わる技術・知見 データなどの照明資料を通じて裏付けを持った照明デザイン提案を推奨 します。明るさだけでなく光に対するニーズに応える上で、裏付けと  シミュレーションを通じて検証を踏まえてご提案いたします。

[ 最適性 ]

照明産業全体を通して性能とコスト面も考慮した最適性の高い照明器具を選定

業態や用途に対し、高い長所を持つ照明メーカーを軸に独自性のある 照明器具を用いながら照明設備・光素材を選択しています。     コスト面を考慮し、印象性のある空間演出を持たせる照明環境作りを 進めています。

これら4つの視点を通じてデザイン・設計活動を推進しております

私たちは、照明デザインを通じて生み出される付加価値とは、単に空間を明るくするだけでなく、 利用者に対して物理的・心理的・感覚的なメリットを提供することで、建築や緑化への価値を向上 させることを指します。提供される付加価値は、物理的な利便性だけでなく、美的、心理的、   経済的、環境的な要素を含む多岐にわたります。これらの価値が相乗効果を発揮することで、空間 や建物そして緑化に対する光効果がもたらす魅力や利用価値が飛躍的に向上させると考えます。


①:過剰な照明設備の抑制と視覚的な付加価値

視環境では「必要最小限の光で最大の視覚効果を得る」ことが重視されます。特に過剰な照明は、眩しさや不快な反射を引き起こし、視覚的なストレスを増加させます。その上では、間接化照明やタスク照明などで視環境のコントロールが可能になり、過剰で不要な照明設備を抑制する事ができます。


②:照明効果を通じたウェルビーングな生活環境への付加価値

照明デザインは、自然環境や都市環境に緑を取り入れる中で、社会的、環境的、経済的、健康的なメリットを もたらすことです。又、作物育成においても生産効率に、多くの価値をもたらします。照明効果は単なる景観 の向上にとどまらず、私たちの生活環境に幅広い影響を及ぼします。


③:照明デザインを通した資産価値向上

照明デザインは、建物や空間の資産価値に対して大きな影響を与える要素の一つです。           具体的には、『空間の魅力を 高める』 『機能性の向上』『省エネとコスト削減』『健康とウェルビーイングへの影響』『ブランドイメージの向上』 『不動産市場での競争力強化』に対し影響を与えます。照明デザインは、単なる装飾ではなく、空間の魅力、機能性、省エネ、健康、そして競争力を向上させる物件の資産価値を高め、所有者や利用者に多くの利益をもたらします。

私たちの照明環境デザイン・設計では、内装反射率を踏まえた光束法による照度数値に準じた

照明設計ではなく、定間隔の照度数値算出による計算方式の逐点法により、

照度設計で照明デザイン・設計を行っています。

その中で3次元による照明解析を通じて、人工光・自然光の直接光や内装の反射光  

そして、ガラスなどに透過率を踏まえた視環境の計算数値を可視化した中で共通認識を計りながら

設計プロセスを進めてまいります。

①:照明効果を含め、可視化を通じた照度・輝度シミュレーション

屋内外を通じて、日中の自然光や夜間の人工光など光環境や屋外・屋内からの漏れ光、内装からの反射光、

透過光を通じ、3次元照明解析で照度・輝度(明るさ感)への解析と可視化持った中で共通認識を持って進めます。

ファサード (モデリング)

ファサード (輝度解析)

屋内 (モデリング)

屋外 (照度解析)


②:省エネ手法としての採光だけでなく、比視感度を重視した視環境設計

省エネ効果を目的とした水平面の昼光計算だけでなく、採光の影響による室内に滞在する人への比視感度の

影響を通じた閉鎖的な心理効果も考慮した昼光利用による視覚的な安全衛生環境も考慮した光環境作りを

進めています。


③:色彩・ディティールなど内装の反射効率を考慮した照度設計

LED照明に移行する上でもこれからの照明手法においては、灯具が持つ眩しさの緩和 と拡散的な光で室内全体

の照度を効果的に確保する事が求められます。又、塗装色や仕上げの違いによっては反射効率も異なります。

その上では、安全衛生面においても心理効果においても内装が持つ色彩・ディティールも考慮した光環境設計

を照度・輝度検証を可視化した上で進めています。

プール内 (モデリング)

プール内 (照度解析)

引渡し時(夜間)

引渡し時(日中)